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いっぷくこうさくしょ

つくること、くらすこと。


by ippuku_kousaku

暖かい冬空の農講座で、収穫と糸紡ぎ

12月6日(日)、今年最後の欽佐エ門農講座に参加。
この日は秋じゃがいもの収穫、大豆の脱穀、大根・かぶの畝のトンネルがけ、玉ねぎの植え付け収穫後の畑の手入れ等々。昼食の後は、大豆や小豆の選別作業と綿の糸紡ぎ体験。 農講座も大詰めです。

糸紡ぎに興味があったので、体験できて嬉しかったです。帰宅してからも、分けてもらった綿を紡ぎましたが、均一に紡ぐのは難しいですね。でも、この作業、嫌いじゃないです。毎年ちょっとずつ紡ぎ貯めて、いつか簡単な機でコースターか布巾くらいなら織れないかな。
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さて、農講座レポート。

まずは秋じゃがいもの収穫から。
深植えせず、たっぷりの草マルチを繰り返したじゃがいもの収穫は、草を取り除いただけでじゃがいもが顔を出し、土を軽くかき分けるだけで十分。堀上げる労力がほとんどいりませんでした。試しにやってみたという方法は、大成功。

収穫はとかくテンションが上がり、動きも活発になりがちですが、新じゃがは皮が薄いので、表面の土を取り除く時はそっとやさしく。箱に入れるときも投げないこと。プロ農家きんちゃんの厳しい目が光ります。
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じゃがいもの保存方法ですが、暗くて涼しいところで保管します。段ボール箱に入れても良いかもしれません。じゃがいもは「芋」と言っても根茎、「茎」が太るので、日が当たると緑色になってしまいます。それは毒でもあるそうです。(じゃがいもの芽と同じ)だから暗いところで保管します。緑色の皮の部分を剥けば、食べられます。


玉ねぎの苗の植え付けは、苗の大きさがポイント。できるだけ小さな状態で越冬させます。玉ねぎの種を蒔く時期、植え付けの時期を守るのが、うまく育てるコツのようです。きんちゃんは、これまでの経験をもとに自分なりの暦をちゃんと作って作業しています。(ここが肝心なのかも)

農作業の微妙なさじ加減は、「観察と経験と勘で見極めている」と、きんちゃん。
学んだことをそのまま実践する前に、まずは自分の畑の野菜をよく観察することが大事ということでしょうか。肝に銘じたいと思います。


冬野菜を収穫した後の畑の対策は?と聞かれても何のことやら。でも、ここでひと手間かけておくと、春の作業がスムーズです。表面の草を軽く取り除いて、黒いビニールを被せておく。たったこれだけで、土の状態が整い、春にビニールをめくって軽く表面をならしたらすぐに種まきるそうです。実際に秋口にマルチしておいたビニールを剥がして見せてもらうと、確かに、ふんわりしていい感じの土になっています。なんだか手品のようです。


一番手間のかかる豆類の脱穀作業。これも欽佐エ門流のやり方を教わりました。
先月の補講の時に収穫し、さやだけはずしてネット袋に入れ、乾燥させたものを、袋の上から竹の棒でたたきます。次にそれを目の粗いコンテナに入れてふるいにかけ、また袋に戻して竹棒でたたく。この作業を2~3回繰り返します。
2回目以降はちょっと無駄なようにも思えますが、2回目3回目も大豆の粒がさやの中に隠れていました。
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ふるいにかけた大豆。2畝で、こんなに取れました。さらに唐箕にかけて選別します。
手回しで風を起こし、風の力であっという間に大豆だけを選別してしまうこの道具、頼もしくて、好感度100%です。
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豆が少し緑色をおびているのは、青大豆だから。ミズクグリという、滋賀県の在来種です。次回の講座(2月)では、この大豆で味噌を造ります。次回も楽しみです。


大根とかぶの畝のビニールがけは、大豆の脱穀に夢中になっているうちに終わってしまい、見ることができませんでしたが、家でもやってみようと思います。トンネルがけするのは「保温」のため。種まきの時期が遅かったので、これ以上大きく育てるためにはトンネルが消して温度を上げる必要があるそうです。早い時期に蒔いて十分大きく育っている場合は、トンネルがけは不要。
我が家はいつも作業が後手後手に回り苗がまだかなり小さいので、トンネルがけしてみようと思います。



あっという間にお昼。ひよさんのお昼ご飯は今回もボリュームたっぷり(*^_^*)疲れも吹き飛びます。
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午前中の作業でおなかが空いていたので、夢中で食べてしまいました。もっとゆっくり味わって食べれば良かったと後悔(笑)
今回も、きんちゃんが育てた野菜がたっぷりの心温まる料理の数々、おいしかったです。

タカキビときんちゃんの野菜たっぷりの具を包んだラップサンドは、楽健寺の酵母を使って発酵させた皮で巻いてあって、食べ応えがありました。大根の柚子醤油漬けのお味も良かったし、紅芯大根の千切りの甘酒ドレッシング(ペースト)もいいかんじ。大根フライに乗ったネギ味噌は、ご飯に乗せてもいけそう。どれも家で再現してみたくなりました。豆乳スープに入った甘くてとろっとろの玉ねぎは、秋に取れる珍しい種類の新玉ねぎだそうです。美味〜!

ひとしきり食べると、お互いの情報交換。いつの間にか大根の食べ方談議になり、大根の春巻き、大根ステーキ、大根餅、大根のすり下ろしみそ汁などなど美味しそうなレシピが披露され、大根のレパートリーがぐっと広がりました。家でさっそく作ろうっと^_^


午後の部は家の中でできる作業をいろいろ。
午前中に選別した大豆と小豆をさらに1粒ずつ選別しました。

最後に綿紡ぎ。
1ヶ月前に収穫して乾かしておいた綿の種だけを取り除き、ブラシでほぐして繊維の向きをそろえます。これを、"欽左エ門流"スピンドルで紡いでいきます。道具にも極力お金をかけないきんちゃん、綿をほぐすブラシも廉価な代用品(百均のペット用ブラシ)を使い、スピンドルは割り箸や段ボール、ゴムなど身近なもので手作りされていました。採れた綿のその先に思いを巡らせる綿紡ぎ体験、楽しかったです。道具はそれぞれ持ち帰り。綿も少し分けてもらいました。


最後に質問とシェアタイム。
先日、きんちゃんが剪定などの話を聞きに行って来たときの話を聞きました。
トマトは脇芽欠きをしない方が鈴なりになる話、植物の先端と根っこは呼応しているという話、興味深かったです。
農法にはホント、いろいろあるんですね。

来年は脇芽欠きをしないトマトも試しに育ててみようと思います。




以上。
長いレポートになりました^ ^




by ippuku_kousaku | 2015-12-09 21:59 | 生命線をつむぐ暮らし